信号電圧増幅器 (増幅率 1000倍) (入力 DC ±2.0 mV / 出力 DC ± 2.0 V)
(商品概要)
最大2.0 mVの信号電圧を最大2.0 Vに増幅する信号電圧増幅器です。
増幅率は理論上 1000倍 (60.0 デシベル)になります。
出力 DC ±10 Vの信号電圧増幅器(増幅率 1000倍)について
2023年2月頃、ある大学の研究室から、以下の問合せがありました。
【問合せ内容】
この増幅器で1.0 mV を増幅するとレンジ幅 10 Vに対し
1.0 Vで出力されるため、増幅しても信号の細部が潰れてしまう。
レンジ幅を2.0 V程度にして、細部が潰れないようにできないだろうか?
レンジ変更ということで、適合する半導体素子を探し、
回路を変更しました。
また改造した結果を検査確認するため、評価信号の
発信器を作成も行いました。
問合せから1年ほど経過しましたが、出力 2.0 Vレンジ
(増幅率 1000倍)の開発が完了し、販売できるガジェットに
仕上がりました。
仕様については模擬信号電圧発振器 (出力信号 正弦波 0 ~ 1.18 mV /
定電圧 1.18 mV)を使って増幅器の性能を確認しております。
信号電圧増幅器 (増幅率 1000 倍)、
出力電圧レンジ 2.0 V(最大) の販売になります。
増幅倍率は変更することもできますので、ご相談ください。
増幅倍率は計装アンプに取付ける抵抗値の大きさで行います。
そのため、ご指定に近い倍率になってしまう可能性があることを
ご了承ください。
(商品内容)
・信号電圧増幅器 (増幅率 1000倍) (1点)
・試験成績表 (回路図 / 試験結果(実際の増幅率 / 測定結果)) (1点)
(写真の説明)
(写真① / イメージ写真です。)
販売する信号電圧増幅器になります。
増幅器の左側が入力、右側が出力になります。
緑の端子が電源の接続端子、青の端子が信号の接続端子になります。
緑の端子にはDC+24V / GNDを接続してください。
青の端子(左)には増幅する信号線 (DC ±2.0 mV) を接続してください。
青の端子(右)には1000倍に増幅された信号(DC ± 2.0 V) が出力されます。
増幅した信号を利用する装置の入力端子に接続してください。
(写真② / イメージ写真です)
増幅器と成績表になります。
ご購入される増幅器にはシリアル番号が与えられており、
それぞれの性能検査を行っております。
成績表には増幅器の回路図も付けあります。
配線のの接続確認などにご利用ください。
(写真③ / イメージ写真です。)
梱包荷姿になります。
(写真④)
増幅器の性能確認試験の様子です。
Ardiunoを組合わせた模擬信号電圧発振器を使い、増幅器の動作確認と
性能試験を行っています。
この試験結果をまとめた書類が、商品に同梱する試験成績表になります。
(写真⑤, ⑥)
性能試験時の測定画面です。
正弦波(0.0 ~ 1.18 mV)と、定電圧(1.18 mV)を信号に対し、
1000倍に増幅された信号が出力されているかを確認しています。
測定結果の上側の波形が増幅器に入力する信号電圧 (mV) になります。
下側の波形が増幅器から出力される増幅された信号 (V) になります。
増幅しているだけですので、波形に違いはありません。
(写真⑦, ⑧)
増幅器のレイアウトは三次元CADで行っております。
これまでは、実際の小型ユニバーサル基板の上で、電子部品を並べながら
レイアウトを検討しておりました。
しかし、電子部品の配置は記憶に頼ることとなり、再現性が乏しいです。
当社では、三次元モデルとして増幅器の部品レイアウトを
保存しており、制作作業の標準化を図っております。
(取扱い上の注意事項)
電源スイッチ等はございません。
利用する場合、各配線の接続を済ませた後に電源を投入してください。
電源投入と同時に、増幅器として機能します。
(企業の研究・試作や大学での研究活動されているみなさまへ)
本来の目的を達成するために、段取り器具を開発しなければならない。
気が付くと、目的を達成するための課題解決が中心になっていませんが?
この商品は、そんな課題解決用の器具になります。
この商品を使って課題を解決し、より大きな課題に取り組んでいただきたい。
みなさまの研究・開発活動の一助になればと思います。
ご不明な点や改造などの相談があれば、ご連絡下さい。
お待ちしております。