2019/12/03 16:31

11月の下旬。

試験装置の部品が必要になり、ベークライトと呼ばれる樹脂を削っていました。

テレビなどの電子回路基板にも使われている材料で、見たことがある方も多いかも。



この材料、実は強度を出すため紙の繊維が混ぜてあります。そのため切削工具の摩耗が早い。


切削工具のキレ味の良さは、刃先の鋭さで決まります。キレ味が悪くなると削って除去した材料がつながってきます。

この除去した材料の粉を『切粉(きりこ)』と呼びます。


写真の中にも、つながった切削クズが見えますね。 (• ▽ •;)


部品加工が完了したところで、使用した切削工具の刃先を拡大してみました。(下の写真)

この切削工具は『エンドミル』と呼びます。


鋭さが無く、わずかですが摩耗しています。



このエンドミルで金属や樹脂の板やブロックを削ります。この切削工具でメタルジュエリーのトップ面は加工されています。


このような切削工具の利用を考えて、加工しやすい形状を考えながら部品形状を設計しています。