2020/01/31 21:02

機械加工が終わりました。

(有)鈴精機さんに本日、受取に伺いました。
今回は、さらに技に磨きが掛かっています。

単純なカットですが、カドを3つの面で構成しています。
その面がズレることなく加工されています。

いつも完成品を見て思うのですが、匠の技だと感心しています。

完成度の高い形状は、三次元CADを使いデータ上でを作り込めます。
しかし実物を切削する場合には、機械の精度によりズレることがあります。
また人間の目は光に対する感度が良く、この僅かなズレを容易に発見出来てしまいます。

ズレているようなところがありますでしょうか?

図面上で細かい指示は出しておらず、お任せで加工していただいております。
非常に高い精度で仕上げていただきました。


精度以外にも注目していただきたい点は
構成された3つの面によって光の反射方向が僅かに変わりアクセントになっていることです。

現在のスマホには性能が高いカメラが搭載されているので、この光の変化を写せます。
数年前までは、この面の構成で焦点がボケてしまい、このような写真を撮影することが出来ませんでした。

ありがとうございます。
<m(__)m>




加飾工程

次は加飾工程になります。
静岡県掛川市にある(株)中遠熱処理技研さんに加工された部品を持込みました。

最初は遊び半分でした。
今も遊び半分です。(笑)

本来、熱処理は金属材料の結晶状態を変化させる処理です。
具体的には、結晶を細かく緻密にして材料を硬くし、摩耗に強い状態にする。
あるいは、結晶を大きくして材料を柔らかくし、切削加工が容易にできるようにします。

このような加飾に熱処理を用いることは考えられません。

また、ノウハウがあるわけでもないので、どうしても手探りとなってしまいます。
技術に対する遊び心がなければ、取り組めない仕事です。

打合せは、冗談を言いながらも真面目にさせていただきました。


ところで、(株)中遠熱処理技研さんの経営理念は

熱処理技術を革新して、お客様に喜ばれる製品を提供しよう。』です。

このような経営理念があるからこそ、今回の依頼に対しても快く請けていただけたと感謝しております。
ありがとうございます。
<m(__)m>


2週間ほどで、出来上がるようです。
お楽しみに。